Michiruブログ

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仕組み

クロスカブのクラッチ調整<ホンダ横型エンジンの自動遠心クラッチ調整>

前回記事のとおり、クロスカブ子ちゃんのエンジンオイル交換作業終了 v( ̄∇ ̄)v

2026-04-23クロスカブとAImichiru01

走りにでかけたいところですが・・

まだやらないといけない事が


前回クロスカブ子ちゃんで走ったのが、昨年10月のこと。

その時、ずいぶん走って油温が高くなった際に、3速以上のシフトアップ時にミッションが入りづらくなっていました。

クラッチ調整をやっときましょ

s2026-04-06DSC_3306

ホンダ横型エンジンの自動遠心クラッチの調整方法は、どの車種もほぼ一緒です。
(調整方法は同じですが、年式/車種によって内部構造/パーツが異なる場合があります。)

1.ロックナットを緩め、アジャストスクリューを右に1回転以上緩める。 内部に残っているテンションや誤差をリセットするため。

2.アジャストスクリューを左に回し重くなるところでとめる。

<JA10の場合>

クラッチに関するパーツ図
2026-04-25クロスカブクタッチパーツ全体図01

↓↓↓
2026-04-25クロスカブクタッチパーツ関連部品02

クラッチの切れる動作・仕組みは以下のとおり。(間違ってたらスイマセン。)

(1)シフト操作によってシフトアームが動き、それに連動してリフターとその上側(外側)にあるボールリテーナーが相対回転する。

(2)ボールリテーナーのボールが、さらに上側にアジャストスクリューで位置決めされたカムプレート斜面を移動する。

(3)ボールの移動が軸方向推力となって、リフタープレートを介してクラッチスプリングを押し込み、クラッチ押圧を解除し、クラッチが切れる。


アジャスタスクリューを左に回して重くなる位置とは、
「①ボールがカム斜面に押される ②リフタープレートが押され始める ③クラッチスプリング荷重が反力として返ってくる」

すなわち「ボールカム式リフター機構が遊びを使い切り、クラッチリフタープレートへ荷重をかけ始めた位置」です。 たぶん・・・しらんけど。(゚∀゚)アヒャ


3.この位置からアジャストスクリューを右に1/8回す(戻す)。 

4.ロックナットを締める。



<現状のアジャスタスクリューの位置確認>

アジャスタスクリューの位置を赤線で示しました。
s2026-04-06DSC_2465a



<ロックナットを緩め、アジャストスクリューを右に1回転以上緩める→アジャストスクリューを左に回し重くなるところでとめる。>

s2026-04-06DSC_2466a

・・アジャスタスクリューを左に戻して止まった位置。 黒線で示しています。

現状では、赤線の位置は1/8よりかなり狭い位置(戻りが少ない位置)になっていました。

JA10クロスカブ子ちゃんの只今の走行距離は、8742km。
s2026-04-06DSC_2462

いままではミッションの入りは良かったので、当初よりアジャスタスクリューの戻し回転位置が狭くなってたと思われます。

8400km程度の走行距離なので、各パーツの摩耗というより、カム面,ボール受け面,リフタープレート当たり面の”なじみ”/ボールの”座り”等で、ボール、リフター系のトータルのクリアランスが変化したものだと思います。


ちゅうことで・・

<調整後>

アジャスタスクリューを1/8戻し(と思った位置)=青線。 ロックナットを締める。

(アジャストスクリューは、クラッチリフターカムプレートの作動開始位置を決めている。)

s2026-04-06DSC_2467a

このあと、ぶいっと走ってきました。

3速以上でシフトアップしづらい症状も消えました。

すべてのミッションで問題なくシフトアップ、シフトダウンできますが、まだ ほんの少しだけミッションを入れる際に硬く感じました。


アジャスタスクリューを左に回して重くなった位置の黒線に対しPC画面上に直角線=黄色線をひいてみました。

s2026-04-06DSC_2467b

この黄色線の位置が1/4戻し。 1/8戻しは、この半分の位置。

ほんの少しだけ、アジャスタスクリューを今の位置(青線)より右に回しても(戻しても)いいかもしれません。⇒クリアランスをもう少しだけ多くとる。


今度おでかけする時に、メガネレンチとマイナスドライバーを持って調整しながら、いい位置を探そうと思いまんねやわ。v( ̄∇ ̄)v


エアインダクションシステム(AIS)について VOL1 「仕組み・メカニズム」

前回記事の続きです。

前回記事でも触れましたが、AIS:エアインダクションシステムとは、「未燃焼ガスに対し再度排気ポートにエアを流し、燃焼させて有害物質を抑制するシステム」程度しか知らなかった私。(^^;

巷では、「AISをキャンセルするとエンジンレスポンスが上がる」とか、「アフターファイアが起こるのはAISが原因」とか書かれている情報がごまんとありました。

はたして本当なのでしょうか?
question_head_gakuzen_boy2

それではセローのAIS:エアインダクションシステムの仕組み/メカニズムについて、お勉強したことを、自分がさらに理解を深めるために説明します。


なにせネット上には、エアインダクションシステム内を構成する重要な二つのバルブ、すなわちエアカットバルブとニードルバルブの両方の動きが説明がされているものが見つけられなかったので、かなり手こずりました。(^^;

(AISをエアカットバルブの制御だけで片付けられているWEBサイトもひとつやふたつだけでなかったりして・・ σ(^_^;)アセアセ )


*AISのメカニズムは、AIS内のエアカットバルブとニードルバルブがどのような状況でどうなるのかわからないと、理解することは不可能だと思います。 ハイ!



AI(エアインダクション)システムのメカニズム

1.エアカットバルブとリードバルブの状態


1)通常時のエアカットバルブとリードバルブの状態

2025-06-16AIシステムメカニズム通常時図01

【エアカットバルブ】・・・開いている

【リードバルブ】・・・閉じているか、ごくわずかに開いている状態

-説明-
エンジンがアイドリングなど負荷が小さい時、排気圧力が比較的一定で、排気ポートの負圧も弱いため、リードバルブを開くほどの強い負圧は発生しない。

よって、リードバルブは閉じているか、ほとんど動作していない。⇒空気はあまり流れ込まない状態。


2)減速時のエアカットバルブとリードバルブの状態

2025-06-16AIシステムメカニズムⅡ減速時図01
【エアカットバルブ】・・・閉じている

 減速時にはエンジンブレーキがかかり、負圧が高まるため、アフターファイアを防ぐ目的でエアカットバルブは閉じられ、外気が入らないようになる。

【リードバルブ】・・閉じたまま、もしくは開いても空気が通らない

排気ポート側に強い負圧(サージ)が発生するため、リードバルブは開こうとする。 しかし、エアカットバルブが閉じているため、空気の流れ自体が断たれており、リードバルブも実際には開くことができない(または開いても空気は流れない)状況になる。
↓↓↓
理論上:リードバルブは開こうとする
実際:エアの流れが遮断されているため、実質的には閉じたまま、もしくは開いても空気が通らない

補足情報:
エアインダクションシステムのリードバルブは、逆流を防止するチェックバルブとしての役割があるため、排気ガスの圧力で空気が逆流しないように常時閉じる方向にバネ圧がかかっている。

AISは、排気側に負圧がかかり、かつエアカットバルブが開いているときだけ、リードバルブが開いて空気が吸い込まれる仕組みです。

*減速時においても、パーシャル状態が発生した際はエアカットバルブが開くタイミングがあります。その際は、リードバルブも断続的に開閉し、間欠的に排気ポートにエアが吸入されることがあります。詳しくは本記事の末尾参照。


3)加速時のエアカットバルブとリードバルブの状態

2025-06-16AIシステムメカニズムⅢ加速時図01

【 エアカットバルブ】・・・開いている
加速時はスロットルが開いており、エンジンが多くの空気と燃料を吸い込んで出力を上げている状態。

このとき、エアカットバルブには十分な負圧がかからないため、バルブは開いた状態になっている。

よって、大気中の空気がエアインダクションシステムを通じて排気ポート側に供給される可能性がある状態になっている。

【リードバルブ】・・・開く可能性が高い
加速時、燃焼ガスの流れが強くなり、排気系には一時的に負圧が発生するタイミングがある。

特に、排気バルブが閉じる直前や排気流の速度変化により、エアインダクションポート側に吸引力が働くタイミングがある。

このタイミングで、リードバルブが開き、空気が排気ポートに導入される可能性がある。

<注意点>
高負荷時は排気ポートの圧力が高いため、リードバルブが開くタイミングは限定的(ずっと開いているわけではない)。

リードバルブは排気の脈動に応じて断続的に開閉する。


上記のとおり、状況に応じてエアカットバルブとリードバルブの開/閉がおこなわれます。


上記内容を理解するには、以下のエアカットバルブとリードバルブの開/閉のメカニズムを理解する必要があります。
(説明の順番が前後 逆になったかもしれません。ごめんなさい。)


2.エアカットバルブに負圧が発生し、エアカットバルブが閉まるメカニズム
1)エアカットバルブの構造と役割
エアカットバルブ(エアカットバルブアセンブリ)は、インシュレーター(インテークマニホールド)の負圧を利用して動作するダイヤフラム式の制御バルブです。 

主に減速時のアフターファイア防止が目的。

2) 負圧発生のメカニズム
 減速時(スロットル閉じ)、ライダーがスロットルを急に戻す(閉じる)と、スロットルバルブが閉じてエアの流入が絞られる。 

しかしピストンの動作は続いており、シリンダー内では吸引動作が起こる。

よって、インシュレーター(インテークマニホールド)内に強い負圧が発生する。

この負圧が、負圧ホースを通じてエアカットバルブのダイヤフラムを引っ張る。

ダイヤフラムが引かれると、エアバルブが閉じて空気の流入を遮断する。

この結果、排気側への空気供給が止まり、アフターファイアを防止する。


3.リードバルブの負圧の発生メカニズム
1)リードバルブの役割
リードバルブは逆流防止弁の役割。

排気ポート側に取り付けられており、排気系に負圧があるときだけ外気を吸い込むようにできている(AIS経由)。

2) リードバルブに負圧がかかる状況
- 排気脈動による負圧の発生-
エンジンが動作すると、排気バルブの開閉とピストンの動作によって、排気管内部には排気脈動(波状の圧力変動)が生まれます。

特に排気バルブが閉じた後、排気ポート内で一時的に負圧になる瞬間がある(排気ガスが高速で通過した後の流体力学的な吸引効果)。

この瞬間に、排気ポート側に負圧が発生し、リードバルブが開く。

外気がAIS経由で排気ポートに引き込まれる。

 ※この負圧は「吸気側の負圧」とは性質が異なり、排気脈動による瞬間的な吸引力です。


4.AIS機能が働くタイミング

エアインダクションシステム。未燃焼ガスに対し再度排気ポートへエアを流入させ、燃焼させて有害物質を抑制するシステム。

*注:ここでは燃焼という言葉を使っていますが、この「燃焼」という言葉が多くの人に誤解を与えています。以後の記事でこの事について触れます。)


前述の内容を理解すれば、この機能=AIS:エアインダクションシステムが働くタイミングの回答は・・

エアインダクションシステム(AIS)が機能するタイミングは、「エアカットバルブ」と「リードバルブ」の両方が開いているときに限られます。

このため、よく言われる「減速時にAISが働く」という表現は、アフターファイヤーが減速時に多く発生するという現象に起因した誤解であり、AISの構造・メカニズム的には正確ではありません。

AISの基本構造では、以下の2つの条件が揃ったときにのみ、排気ポートへ外気(新鮮な空気)が流入します。

・エアカットバルブに負圧がかかっていない(=エアカットバルブが開いている)
かつ
・排気ポート側に排気脈動による負圧が発生している(=リードバルブが開く)


一方、減速時はスロットルバルブが閉じ、インシュレーター(インテークマニホールド)内に強い負圧が発生します。この負圧によってエアカットバルブが閉じるため、たとえ排気ポートに負圧があっても空気の流入経路は遮断され、リードバルブの先に空気が供給されません。 (←*この部分の理解がされておらず間違った情報が散見されます。)

実際のライディングでは、「常に加速」「常に減速」といった単純な状態は少なく、加減速やパーシャルスロットルを繰り返す状態が多く見られます。
そのため、パーシャル(軽くスロットルが開いている)状態などにおいて、エアカットバルブとリードバルブが同時に開くタイミングが断続的に発生し、排気ポートへの空気流入も瞬間的・間欠的に行われるのが実情です。

これが、エアインダクションシステムの基本的な動作メカニズムです。


それでは、この内容の理解を深めるために、おさらいの意味も含めて、深堀していこうと思います。

-続くー


*キャブレター車におけるエアインダクションシステム(AIS)の説明です。




セロー225WE キャブレター調整 「AIS:エアインダクションシステムの仕組み・メカニズム(序章)」

前回記事の続きです。

前回記事では、インシュレーターニップル~AIS(エアインダクションシステム)間のホース亀裂等の心配から、いったんAISの機能の一部をキャンセルし、両端にプラグ(キャップ)をしました。

インシュレーターニップル~AIS間ホースよりもまずいのが、AIS~排気ポート間のホースです。

経年劣化で完全に2箇所もげてしまいました。

テープでぐるぐる巻きにしたものの、絶対エアを吸いますよね。  σ(^_^;)アセアセ

該当パーツと他にも劣化が心配なゴム・ホース類をパーツリストで部品検索すると・・

2025-06-10セロー純正パーツ01a


今回取り外したインシュレーターニップル~AIS間ホースは、¥1870販売中。

ですが・・

キャブレターのベントホースとエアクリボックス~キャブ間のジョイントホースは、廃番に・・Σ(´д`;)

エアクリボックス~キャブ間のジョイントホースは、何年か前に購入してストックしているので問題なし。

キャブレターのベントホースがどうにかなった場合は、汎用のホースで代用するしかないですね。


肝心のAIS~排気ポート間のホース・・。

2025-06-10セロー純正パーツ02
(つд⊂)ゴシゴシ  ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

廃番になってる・・・。

まずい

AISの排気ポートにつながるニップルの外径と、念のためホースの内径/外径をノギスで計りました。

ニップル外径は10mmですが、ホース内径は9.5mmのものが使われていました。

↓ これで代用できそうです。

2025-06-10ais排気ポートホース01


純正のインシュレーターニップル~AIS間ホースとキジマの上記ホースを手配することにして・・

すでにインシュレーターニップル~AIS間のホースは取り外してニップルにキャップで蓋をしていて、この先 AIS機能を維持するか、キャンセルするか!?


検討するにしても、現時点では あたいのAISに関する知識が乏しすぎます。


AIS=エアインダクションシステム。

排ガス規制対策で、"未燃焼ガスに対し再度排気ポートにエアを流し、燃焼させて有害物質を抑制するシステム"ってことの理解しかしていないあたい。(^^;

本当にこれであってるのか?? 詳しいメカニズムもまったくわかんない??

AISをキャンセルしている動画やWEBサイトをみつけましたが、AISの仕組みが論理的に正しくかつ詳しく解説しているものは見つけられませんでした。

「<アフターファイヤー対策にAISキャンセルが有効なので>、<レスポンスがよくなる>、<AIS撤去で軽量化>」etc と聞いてAISをキャンセルした!」 というものばかり・・。

本当かなあ???  軽量化ってAIS装置とっぱらっても、数百グラムの世界じゃあないの? レース/競技とかならわかるけど、街乗りで???

サービスマニュアルを何回、何十回と読み直しました。

s_2025-06-15DSC_9764a

【エアーインダクション・システム】
エアーインダクション・システムは新鮮な空気 (2次空気)をシリンダーヘッド排気ポートに取り込むことにより一酸化炭素(CO) 炭化水素 (HC) などの未燃焼排気ガス成分の燃焼を促進し、有害物質の発生を少なくしている。

減速時や排気ポートに負圧があるとリードバルブが開き新鮮な空気が排気ポートに流れ込む。
未燃焼排気ガスを再燃焼させるのには、 約600~700°Cの温度が必要である。


s_2025-06-15DSC_9764b

【エアーカットバルブ】
エアーカットバルブは、ピストンバルブダイアフラムを通る吸気ガス圧により作動する。

通常時はエアーカットバルブが開き、新鮮な空気を排気ポートへ流す。 急激な減速(スロットルバル ブを急激に閉じる場合) 時は、 負圧が発生してエアーカットバルブが閉じ、 アフターバーンを防ぐ。 さらに、高回転で圧力が下がるときは、エアーカットバルブが自動的に閉じる。

①通常の作動中は、エアーカットバルブが開いている。
② 急激な減速中は、エアーカットバルブが閉じる。
③高回転で圧力が下がるときは、エアーカットバルブが自動的に閉じる。


>・減速時や排気ポートに負圧があるとリードバルブが開き新鮮な空気が排気ポートに流れ込む。
>・通常時はエアーカットバルブが開き、新鮮な空気を排気ポートへ流す

 ( *゚ェ゚)ン?
上には、「減速時に・・・新鮮な空気が排気ポートに流れ込む」
下には、「通常時は・・新鮮な空気を排気ポートへ流す」

ってことは、通常時(アイドリング状態?)も、減速時も排気ポートにエアが流れ込むの??

ほんまかいな?

この適当なサービスマニュアルをいくら読み返しても、あたいのポンコツなおつむでは、エアインダクションシステムのメカニズムが理解できませんでした。

最低でもAIS内に存在する<エアカットバルブ>と<リードバルブ>の動きとメカニズムがわからないと、AIS(エアインダクションシステム)を理解することは不可能な事はわかりました。

<エアカットバルブ>と<リードバルブ>の動きを含めて、AISシスエムのメカニズムを納得できるレベル=論理的な構成で解説している動画を含むwebサイトでは見つけれず・・

ここから10日間程かけてお勉強しました。(今もお勉強中です。)


slump_bad_man_study


そうして・・・

サービスマニュアルも含めて、巷で流れているAIS:
エアインダクションシステムの情報が、いかに間違った内容、誤解を招く情報が多いか知ることになりました。


ここからは、少々マニアックな領域に入っていくかもしれません。

ご勘弁ください。



続く。(^_-)-☆


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